アマゾンからメールが来ていた。
買い物をしたからだと放っておいたら、支払いの連絡メールだった。
カードで支払ったはずだがと思いながらメールを開くと、督促状だといったメールではなく、アマゾン側がこちらに支払いをしましたという連絡メールだった。
私はアマゾンキンドルで作品を販売しているのだが、それが売れたので支払いします、という連絡だ。
4通も届いていて、何事かと思ったら、売れた地域ごとに支払いが行われるらしく、日本を含む4か所で売れていたので、4通の連絡、支払いとなっていた。
売れていた場所は、日本は当然として(日本語書籍なので)、アメリカ、イギリス、そしてインドだった。
アメリカとイギリスはわかる。在住の邦人の方と思われる。インドも在住の邦人の方だろう。だた、ちょっと意外だった。
今や日本人は世界中に住んでいるのだなあと感慨深く思った。ひょっとしたら日本語を勉強したい外国の方かもしれないが。
私は個人的経験から、在外邦人が日本語に飢えている状況を身をもって知っている。それはそれはもう、痛烈に日本語が恋しいのだ。何なら日本食の成分表の日本語ですら嬉しいくらいだ。
インターネットで気軽に日本の現在の情報に触れられる環境が整っているとはいえ、日本に住んでいるようには日本語に触れられない。
小説程度なら電子書籍で入手できるが、小説にしても日本国内の販売に限ると言われてしまうと諦めざるを得ない。どうして日本国内の販売に限ってしまうのだろう。出版社のその辺の事情はわからないが、今や日本人は世界中で生活しているというのに。
日本人が日本にしか住んでいるわけではないこと、在外の日本人の日本語恋しさを知っているため、キンドルで販売する時には全世界で販売を選択した。
もし、今後、アマゾンキンドルで出版しようと考えている方がいらしたら、声を大にしていいたい。
販売は全世界で。
日本語の書籍だから日本でしか売れないだろうなどと思わずに、迷わず世界を視野に入れていただきたい。
日本人は世界中、どこにでも住んでいる。日本の出版社が日本国内販売に限定するというのであれば、国外に住む日本人にむけて自分の作品を大いにアピールできる。
日本語で書かれた書籍だからといって日本人だけが読むわけでもない。
私自身も英語で書かれた書籍を読むのだから、日本語書籍を読む日本語が第一言語でない読者もいるはずだ。
世界は広い。